高砂神社新能舞台建設について
高砂神社新能舞台建設について
縁あって私達の住む高砂は、古来より農・工・商に栄えており、幸いな事に自然の風光に優れ、気候も温暖で食物にも恵まれています。この事が、広く全国的にお目出度い有難い事の象徴的な羨望の的となり、謡曲「高砂」を生む土壌ともなりました。
藤原定家選になる『小倉百人一首』にも詠まれている、
「たれもかも しる人にせむ高砂の 松も昔の友ならなくに」
(藤原興風作)
「高砂の尾上の桜さきにけり 外山の霞立たずもあらなむ」
(大江匡房作)
は世代を超えて親しまれています。
「高砂や この浦舟に帆をあげて」、「君のめぐみぞありがたき」と親しみ深く謡い挙げられ、お能の会で最後に謡われる付祝言
「千秋楽は民を撫で 万歳楽には命を延ぶ」は、謡曲「高砂」の結びの句であることは周知のことであります。不老長寿や夫婦和合は、不変の人間願望であり、年中色を変えない松の緑は、不易の道徳の象徴でもあります。
ところが、時代の進展とともに、夫婦相睦み老人を敬い子どもを愛しみ、健康に感謝して地域社会に奉仕する日本人の精神に、深く永く根差してきた倫理観が変化し、心の荒廃が問題となっています。また同様に、高砂市民の誇りであり、市名発生の心の拠り処でもある、高砂神社の能舞台が今、正に朽ち果てようとしています。修復は出来ないか、と学識経験者に幾重にも調査検討をお願いしましたが、大方は全面改築を示唆されました。
この事を愁い、古の伝統文化を伝承し、子孫に古き良き日本の精神を継承するための殿堂を、新たに建立する事を切に願います。さらに、我々のふるさと高砂の誇りを取り戻し、全国へ、日本人のこころのふるさとを発する基盤を作りたいとの思いから、志を同じくする高砂市民に呼びかけるものであります。
このことは、先に高砂市民有志により「高砂に新しい能舞台を作る会」が結成され、発起人、推薦人より、それぞれにお願いしているところです。
概要としては、古の能舞台復元を目差し、予算八千万円規模を見込んでいます。皆さんの賛同を得て、出来る限り早い時期の着工、竣工を望んでいます。高砂神社氏子各位にも、どうかご理解を賜り、ご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。
平成24年1月吉日
高砂神社能舞台建設ご協賛のお願い